初めまして、Kenta Brewing/ケンタブリューイング代表の上条賢太と申します。私は5つの会社で約16年間マーケティングに関わることをしてきました。
「マーケティング」という言葉は100人いれば100通りの受け取り方をされてしまう非常にやっかいな言葉です。今回の創業にあたり、私やKenta Brewing/ケンタブリューイングの「提供価値の言語化」を試みたのですが、それはもうとんでもなく難しく、いかに自分がやっていることを曖昧に理解していたのかと反省と内省を繰り返しながら、この半年間毎日頭からモクモクと湯気や煙を…時には爆炎を上げながら、七転八倒「オマエは一体ナニモノだ?」に向き合いました。
Kenta Brewing/ケンタブリューイングは、ブランドという「比較されずに消費者から選ばれる仕組み」をつくっていくことで、競合との差別化、自走する組織運営、売上やKPIの向上といった経営の安定化を図る支援を行います。
「経営には対話が不可欠」であり「経営とはブランド構築である」という思想のもと「全体最適の観点」から、戦略づくり・組織開発・マーケティングのデジタル化や、高速PDCAサイクルの構築といったマーケティングノウハウを提供することで、企業や行政、モノやサービス、チームや組織の成長と成功に貢献していきます。
これは裏を返せば、いかに多くの企業・組織で対話というコミュニケーションが実際にはなされていないか、それによる弊害がどれほどの機会損失・リソースの無駄使い・機能不全をもたらしているか、それに気づいていないかということであり、また、絶大な成果をもたらすブランド戦略という経営手法がいかに浸透しておらず、非効率なマーケティングが日々行われているか、ということです。
こういった課題を、ブランド化という「比較されずに消費者から選ばれる仕組み」をつくっていくことで解決します。
言い換えると「何の為にやっているのか」「どこへ向かうのか?」「この部分は全体のどこにあたるのか」を明確にすることで、ヒト・モノ・カネ・情報・時間といった貴重な経営リソースのパフォーマンスを圧倒的に高めることが出来ます。
ブランド戦略
全てが飽和状態にあるこれからの時代、モノやサービスがお客様に選ばれるには、“ブランド”として認知されること。これ以外に方法はありません。
ブランドではなく商品として認知されている以上、競合と比較され続けます。デジタル化により指数関数的に情報が増えている中、お客様が比較する情報は、無限にあります。そして、ものづくりが得意な日本において、また選択肢がグローバル化している状況下において、商品力で差別化するのは極めて困難です。ひと時、差別化出来たとしても、すぐにコモディティ化します。商品力や価格で勝てるのは資本力の高い大手企業のみです。
お客様は、モノやサービスを相対的な“好み”で選んでいます。好みは、モノやサービスの体験から得られた感情がブランドとしてお客様の頭の中に蓄積・形成されていき、その強弱であるブランド力によって、最終的に選択します。
私は、ビジネスのゴールは「ブランドでお客様に選ばれる」ことだと考えています。これを意図的に行っていくことを、ブランド戦略と呼びます。
ブランド戦略の実行プロセスがブランディングです。そしてブランディングとは、狭義なロゴやクリエイティブやCMをつくるというプロモーションの一部のことではありません。(余談ですが、この「ブランディング」もマーケティング同様にやっかいな言葉です。こちらはこれまでの広告業界の負の遺産としてネガ印象も入ってくる為、さらに意思疎通が難しく苦しめられる言葉です)
ブランド戦略に基づくブランディングとは、商品が持つ価値を言語化し、あらゆるマーケティング施策の体験により、ターゲットである消費者にとって競合商品とは比較できない価値として、消費者の頭の中にストックし高めていくことになります。
また、ブランディングには「左脳の論理思考」と「右脳の直感思考」の両方が、必ず必要です。論理思考による価値の構造理解は当然重要ですが、人間がモノやサービスを選ぶ判断は右脳の直感思考で行うからです。つまり、商品の機能や性能といった左脳的価値を、感情や情緒といった右脳的価値に翻訳・転換して伝えなければ、消費者には選ばれないということです。消費者の価値観が「モノ」から「コト(体験)」へと移りましたが、これからはZ世代を中心に「意義」や「スタンス」へと変化していく中、この傾向はさらに強まっていくと考えています。
Kenta Brewing/ケンタブリューイングは「強みとなる価値を見つけ、消費者に伝わる(エモい)ストーリーと仕組みづくり」を提供価値としています。
ブランド戦略の成果は素晴らしいですが、それを考え実装していくのは簡単ではありません。強い覚悟と熱意、また本気で考え抜く生みの苦しみも必要です。
私がアニヴェルセルというブライダル企業にいた頃、今で言うCMOというポジションでこのブランド戦略のグランドデザインを描き、実践し、業界トップのブランド力にする経験を得ることができました。
このブランド化は、偶然の産物ではなく、確実性が高い再現性のある戦略です。私は、このノウハウを提供することで、元気のない今の日本をなんとかしたいと思いました。
ブランド戦略をつくり、あらゆるマーケティング施策でブランド力を高めることで、消費者にブランドとして認知・選択されるようになり、ファンが増えていく。従業員が自社で働くことに誇りを持ち、必然的に対話が生まれ、自走するチームや組織、持続可能な企業をつくっていくことで、経営を研ぎ澄ましていく。やがて日本を代表し牽引する強いブランドとなり、そんなブランドが増えることで、日本が元気になっていく。Kenta Brewing/ケンタブリューイングはその実現に尽力していきます。
ブランド戦略という比較されない仕組みづくりで、正しい差別化を。ぜひ共に。